切望

神様はね、お前が負えないほどの荷物は、決して負わせてはいらしゃらんはずだよ。つまり、大きな苦難にあっているというのは、神様の側からみると、お前はそれを負うことのできる力のある人間だということではないのかな。この世の偉大な人間で、苦しみにあわなかった人は一人もいない。

作:三浦綾子


人間追い詰められると力が出るものだ。こんなにも俺の人生に妨害が多いのを見ると、運命はよほど俺を大人物に仕立てようとしているに違いない。

作:シラー(詩人、戯曲家、思想家)

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昨日載せた言葉はどれも素晴らしいものだと思うけど、その中でも特に心に響いたのはこの二つです。苦しみや絶望が立ち塞がれば立ち塞がるほど、僕は試されているんだという気持ちを持ち続けていきたい。ニートやフリーターによる事件が最近絶えないのは、そういった試練に耐えられなかったからだと、この頃感じるようになってきた。どんなつらい過去があるにしろ、殺人だけはしてはいけない。それは絶対に犯してはならない一線。自分を強くするチャンスを与えてくれているのに、最悪の形で、恩を仇で返すことと同じ。だから僕は同じ境遇の人との共感はできても、殺人者の気持ちだけはわかりたくないし、わかる気もない。人を殺めるということが、どれだけの自分に対する裏切り行為なのかを、一線を越える前に考えて欲しい、と心から思います。