理由

もう昨日の報告になるけど、新聞配達をやりたいと母さんに告げた。一瞬えっ?という間はあったものの「いいよ、やってみな」とあっさりOKをもらった。少し気が抜けた感じもする。なぜ新聞配達をやりたいのかといえば、一番にやっぱり家族に迷惑や心配をかけたくないから。そして自分を変えるきっかけにしたいから。中二の夏から毎日毎日、家に籠もってゲームやパソコンを弄っては寝る生活をしてる。16歳になってからは、心機一転で頑張ろうと大学に向けて独学で勉強したり、ジムで体を鍛えたりもしてるけど、どこかやるせない気持ちが心の片隅に残っていた。本当にこの生活を3年間続けて満足なのか?そう自分に訴えかけると、なにか、なにか自分を変えるきっかけが欲しいという思いが募ってくる。働こうと決意したのはそれからだった。


努力というのは、汗を流すことに意味があると思う。だから新聞配達がもってこい、かどうかは分からないけど、少なくとも中途半端な気持ちでは続かない仕事だということは分かる。朝2,3時には起きないといけないし、そうなると夜9時には寝ないと体が持たない。当然テレビ番組なんて見れないし、夜更かしなんてもってのほかだ。休みだって月一(休刊日のみ)がほとんどと聞いてる。当たり前といえば当たり前だけど、新聞屋には土日休日なんて関係ない。即ち、風邪を引いたから、なんて理由で休めるはずがない。新聞を毎日届けてなんぼの世界なのだから。そう考えると、二度寝常習犯の自分が一度も寝過ごさないなんて自信はないし、体調を保てるかどうかすら分からない。失敗ばかりして今以上の苦痛を強いられることも否定できない。


それでも、やらなければならない、と不安ながら思う。自分を無理にでも厳しい環境に置かないと、絶対ステップアップなんてできないだろうし、なにより後悔すると思うから。後悔なんて、もう毎日のように味わってきた。正直、これ以上の苦痛なんてないと思う。だから、どんなに辛くても、逃げずに頑張りたい。そして、両親や家族を笑顔にできるような人間になりたい。自分の努力で周りのひとたちを幸せにできるのなら、それ以上のやすらぎはないな。と、恥ずかしながら思うのでした。